近江の城めぐり
第6回 佐生城・後藤氏館東近江市
佐生城跡に残る石垣。櫓台が築かれていたとみられる。
(東近江市五個荘日吉町)
石垣を多用 土豪の拠点
近江八幡市と東近江市の境界にある
城はほぼ三角形の平面を持つ単独の郭で、周囲を土塁が巡り、南西隅には土塁の一部に、高さ4mに及ぶ石垣がある
この佐生城の主は後藤氏と伝えられています。織田信長が領有する以前の近江では、湖南から湖東地域にかけて、近江守護の六角氏に従う土豪が存在していました。後藤氏もその有力な土豪の一人で、六角氏に
後藤氏の領地の中心と考えられる東近江市中羽田町には、滋賀県史跡として指定された館跡があります。館跡は、堀と土塁で囲われた平面が台形の郭から成り、外周の堀跡を含めて東西が約100m、南北の東辺で約100m、西辺で120mの規模があります。
西辺の土塁には
(滋賀県文化財保護課 上垣幸徳)